運動指導で行なった筋力トレーニングを紹介します
第2回と第3回の面接で健康運動指導士が指導した筋力トレーニング(5種)を紹介します。
脚のトレーニング
スクワット
下半身を中心に胴体部分まで鍛えることができます。
大きな筋肉を複数使うのでエネルギー消費量も多く、下半身の筋力強化はウォーキングなどの有酸素運動や 日常生活動作の基礎的な筋力づくりに効果的です。
- ポイント
- 背中をまっすぐに保ち、足を肩幅程度にしてつま先と膝の向きを少し外側に向けます。
- 姿勢を保ったまま、股関節を少し曲げ(お尻を後ろに引き)ながら腰を下ろしていきます。
- 腰を下ろす深さには個人差がありますので、痛みや無理のない範囲で行います。
- 動作中は呼吸を止めないように注意します。
- ボールをペットボトルなどに変えると強度を調節することができます。
ランジ
股関節から脚全体を鍛えることができます。
脚の姿勢が歩行時の姿勢に近いのでウォーキングなど歩行時の安定や歩幅の増大に対して、スクワットよりも効果が期待できます。
- ポイント
- 背中をまっすぐに伸ばし脚を前後に開きます。
(動きやすい幅でOK) - 前脚の膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら両膝を曲げながら身体を下げます。
- 下げる深さは、個々の筋力に合わせて調節します。
- バランスを保つのが難しい場合は手すりなどをつかみながら行いましょう。
- 呼吸を止めないよう注意しましょう。
- 前脚を入れ替えてバランスよく行いましょう。
体幹のトレーニング
バードドッグ
姿勢を維持しながら肩と股関節を動かすエクササイズです。
肩甲骨まわりと臀部、姿勢を崩さないように意識することで胴体部分の筋肉を刺激します。
猫背の予防や改善など姿勢を整えたり、肩まわりの動きを高める効果が期待できます。
- ポイント
- 両手を肩幅、両膝は腰幅程度にして四つ這いになります。
- 背中をまっすぐに伸ばすイメージで、腰が過度に反らないようにお腹を締めます。
- 姿勢を崩さないように注意しながら、右手と左足を伸ばします。
- 動きをコントロールしながら左右交互に繰り返します。
- 手足を伸ばす動作は床と並行になるようにイメージしましょう。
- 手足を伸ばすタイミングで息を吐くと腰が反りにくくなります。
臀部のトレーニング
グルートブリッジ
お尻の筋肉を中心に、背中や腰の筋肉を鍛えます。
姿勢の改善や安定させる効果が期待できます。
- ポイント
- 仰向けになり、両膝を立てます。
- お腹に軽く力を入れながらお尻を持ち上げます。
- 肩~お尻~膝が一直線になるように意識しましょう。
お尻を上げすぎて腰が反ってしまうと、腰に過度なストレスがかかることがありますので注意しましょう。
腹部のトレーニング
ダイアゴナルエルボーニー
お腹の中央にある「腹直筋」だけではなく、脇腹にある「腹斜筋」も刺激するトレーニングです。お腹を鍛えることで腰痛の予防やお腹の引き締めなど様々な効果が期待できます。
- ポイント
- 仰向けになり、片手は体の横に置き反対の手は頭の後ろに添えます。
- ゆったりと息を吐きながら上体を丸めるように起こし、同時に対角の膝を引き上げます。
- 動作中は反動をつけずにゆっくりていねいに行います。
- 肘と膝は無理につけようとせず、近づける意識で行いましょう。
- 片側を1セット行ったら、反対側でも同様に行います。
運動を安全に行うために
運動を行う場合は、無理をせずにご自身の身体の状態に応じて安全に行ってください。
運動前の体調確認
チェック項目 | 回答 | ||
---|---|---|---|
1 | 足腰の痛みが強い | はい | いいえ |
2 | 熱がある | はい | いいえ |
3 | 体がだるい | はい | いいえ |
4 | 吐き気がある、気分が悪い | はい | いいえ |
5 | 頭痛やめまいがする | はい | いいえ |
6 | 耳鳴りがする | はい | いいえ |
7 | 過労気味で体調が悪い | はい | いいえ |
8 | 睡眠不足で体調が悪い | はい | いいえ |
チェック項目 | 回答 | ||
---|---|---|---|
9 | 食欲がない | はい | いいえ |
10 | 二日酔いで体調が悪い | はい | いいえ |
11 | 下痢や便秘をしていて腹痛がある | はい | いいえ |
12 | 少し動いただけで息切れや動悸がする | はい | いいえ |
13 | 咳やたんが出て、風邪気味である | はい | いいえ |
14 | 胸が痛い | はい | いいえ |
15 | (夏季)熱中症警報が出ている | はい | いいえ |
1つでも「はい」がある場合は、無理に運動をせずに、休養をとり、必要に応じて医療機関を受診するなどの対処をしましょう。
運動中の注意
運動中に体調の異変を感じたら、直ちに運動を中止しましょう。
- 胸痛
- 動悸
- めまいやふらつき
- 強い空腹感やふるえ
- いつもと違う強い疲れ
- 関節や筋肉の強い痛み
- 冷や汗
ケガの予防や運動の効果を高めるために準備体操を行いましょう。
整理体操をしましょう
運動でつかった筋肉をほぐし、心も体もリラックスさせましょう。
準備体操・整理体操
ストレッチングを紹介します。
健康ネット | 健康・体力アップ|運動してみよう!|ストレッチング (health-net.or.jp)
出典:健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(厚生労働省)
リンク先:公益財団法人健康・体力づくり事業財団 https://www.health-net.or.jp/