特別コラム「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 良い睡眠 〜健康寿命の延伸〜」Vol.3 禁煙のススメ
しっかり禁煙 ~さあ、今こそ禁煙です!~
喫煙は、肺がんや心筋梗塞、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、多くの病気の発症リスクを高めます。

ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)
| 項目 | はい 1点 | いいえ 0点 |
| 1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか。 | ||
| 2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 | ||
| 3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、たばこがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 | ||
| 4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) | ||
| 5. 4でうかがった症状を消すために、またたばこを吸い始めることがありましたか。 | ||
| 6. 重い病気にかかったときに、たばこはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 | ||
| 7. たばこのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ||
| 8. たばこのために自分に精神的問題※が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ||
| 9. 自分はたばこに依存していると感じることがありましたか。 | ||
| 10. たばこが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 | ||
| ※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。 | 合計 | |
禁煙開始後の体の変化

120分後
- 血圧と脈拍が正常値まで下がる
- 手足の温度が上がる

28時間後
- 血中の一酸化炭素濃度が下がる
- 血中の酸素濃度が上がる

31日後
- 心臓発作の可能性が下がる

4数日後
- 味覚や嗅覚が改善する
- 歩行が楽になる

52週間〜数ヶ月後
- 心臓や血管など、循環機能が改善する

62〜4年後
- 虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合に比べて35%減少する
- 脳梗塞のリスクも顕著に低下する
20分後

- 血圧と脈拍が正常値まで下がる
- 手足の温度が上がる
8時間後

- 血中の一酸化炭素濃度が下がる
- 血中の酸素濃度が上がる
1日後

- 心臓発作の可能性が下がる
数日後

- 味覚や嗅覚が改善する
- 歩行が楽になる
2週間〜数ヶ月後

- 心臓や血管など、循環機能が改善する
2〜4年後

- 虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合に比べて35%減少する
- 脳梗塞のリスクも顕著に低下する
あなたの周りの大切な人、家族のためにできること ~禁煙です!~
タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれ、その中には発がん性物質や血管を傷つける物質が多数含まれています。喫煙者が吸っている煙だけではなくタバコから出る煙や喫煙者が吐き出す煙にも含まれます。
受動喫煙による肺がんリスクは約1.28倍(28%の上昇)となり、ほかにも心疾患や脳卒中など、家族や周囲の人の健康にも影響を及ぼします。

禁煙は根性?自力よりも成功しやすい方法があります!
禁煙は自力でも可能ですが、医療機関での禁煙治療や禁煙補助薬を利用すると、ニコチン切れの離脱症状を抑えることができるので、比較的楽に、しかも自力に比べて3~4倍禁煙に成功しやすくなることがわかっています。
禁煙補助薬を使う
一般医療用医薬品としてニコチンガムとニコチンパッチが薬局・薬店で市販されています。
禁煙治療を受ける
健康保険が適用されており、貼り薬のニコチンパッチなどが処方されます。以下の要件をすべて満たした方のみ、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます。
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
- 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
- 直ちに禁煙することを希望されている方
- 禁煙治療について説明を受け、治療を受けることを文書により同意された方
※禁煙外来がある医療機関一覧(日本禁煙学会「禁煙治療に保険が使える医療機関」一覧)


| 禁煙方法 | お勧めのタイプ |
|---|---|
| 薬局・薬店でニコチンパッチや ニコチンガムを使ってやめる | ニコチン依存度が低い~中程度の人 禁煙する自信が比較的ある人 健康保険適用の条件を満たさない人 |
| 医療機関で禁煙治療を受ける | ニコチン依存度が中程度~高い人 禁煙する自信がない人 過去に禁煙してニコチン切れの離脱症状が強かった人 持病があり医師の判断を必要とする人 |
禁煙経験のある人ほど学習をしているので、禁煙しやすく、 これまで自力での挑戦であれば、次はより確実な禁煙方法を選ぶとよいでしょう。
禁煙治療にかかる費用は、タバコを1日1箱ずつ吸い続ける金額よりも安くなったり、禁煙に成功 すれば、これ以降タバコ代もかからなくなります。
参考
禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版,禁煙治療のための標準手順書第8.1版
厚生労働省e-ヘルスネット
関連リンク
特別コラム「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 良い睡眠 〜健康寿命の延伸〜」
- Vol.1 函館市の健康状況
- Vol.1 身体活動量
- Vol.2 食事
- Vol.4 睡眠
- Vol.5 健診