特別コラム「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 良い睡眠 〜健康寿命の延伸〜」Vol.1 函館市の健康状況
〜健康増進普及月間・食生活改善普及運動(9月1日~30日)特別コラム〜
9月は厚生労働省が定める「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動」の期間です。 この時期に合わせて、健康に関するコラムを連載します。 コラムをとおして函館市全体やご自身の健康について振り返ってみましょう!
今回のコラムでは、函館市全体の健康状況についてお知らせします。
函館市民の健康寿命※
健康寿命とは、「健康に生活できる期間」のことで、国では、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
函館市民の健康寿命は以下のとおりです。(出典:北海道「KDB Expander」)
男性:78.0歳
(参考:北海道79.3歳、全国79.8歳)
女性:82.7歳
(参考:北海道84.0歳、全国84.0歳)
これは、全国・全道と比べると1.3~1.8歳ほど短いです。
健康寿命:健康寿命とは、「健康に生活できる期間」のことで、国では、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。今回のコラムでは介護保険制度の要介護2から要介護5までを「不健康な状態」とした、「日常生活動作が⾃⽴している期間の平均(平均自立期間)」を健康寿命として取り扱っています。
ちなみに、函館市民の「平均寿命」は道内でも短く全179市町村中
男性:178位
女性:172位
という結果でした。(出典:厚生労働省「令和2年市区町村別生命表の概況」)
函館市民とがん(悪性新生物)
函館市の死因は、全国と同様にがんが第一位です。
部位別の死亡率で見ると、上位3疾患は以下のとおりです。
(出典:函館市「令和4年版保健所事業概要」)
1位 肺がん
2位 大腸がん
3位 胃がん
がんは生活習慣の改善で予防できたり、がん検診によって早期発見が可能な疾患です。
函館市では、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がんのがん検診の費用補助を行っています。
詳細はこちらをご覧ください。
腎疾患に要注意!!
函館市は、腎不全による死亡率や標準化死亡比(SMR)※、人口当たりの人工透析件数が非常に高いです。
死亡率を全国と比べると、約1.7倍高い状況にあります。
(出典:函館市「令和4年版保健所事業概要」)
腎不全の原因は様々ですが、函館市では糖尿病や高血圧に関連する腎不全が多いです。
※標準化死亡比(SMR):死亡率は通常年齢によって大きな違いがあることから、異なった年齢構成を持つ地域別の死亡率を、そのまま比較することはできません。SMRとは、標準的な年齢構成に合わせて、地域別の年齢階級別の死亡率を算出して比較できるようにしたものです。
腎臓は自覚症状が出にくいため、日頃の生活習慣の改善や健診による早期発見が重要です。
健診では、尿蛋白や尿潜血、eGFRなどが有所見となった場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 良い睡眠 〜健康寿命の延伸〜」
健康増進普及月間統一標語より
健康寿命の延伸や腎疾患の予防,がんの予防は生活習慣を改善することで可能です。
次回以降のコラムを参考に、ぜひ健康増進と食生活改善に取り組んでいきましょう!