健康な皆さんこそ「がん検診」を
高齢化が進み、2人に1人が生涯において一度はがんにかかるといわれる時代。早期発見すれば約9割の方が治るため、普段からがん検診を受けておくことが大切です。
とはいえ、忙しさもあってついつい検診を先延ばしにしてしまうことも。その背景に、がん検診に関するいくつかの誤解があるかもしれません。
そこでこの記事では、「がん検診のよくある誤解」3つをご紹介します。
誤解その1
「体に何の不調もなく、健康な生活を送っている人はがん検診を受ける必要がない」
がん検診は、症状が出る前のがん(=早期がん)を発見し、治療することが目的です。ですから、特に自覚症状のない健康な一般の方が対象となります。
体に不調がなく、健康に生活できている人こそ、がん検診を受けましょう。
検診と診療の違いについて
誤解その2
「がん検診で異常が見つかったら、即入院・治療になる」
がん検診で「異常あり」と判断された場合、まずは内視鏡検査やCT検査などの精密検査を行います。その結果がんが見つかれば、治療に移ります。
検診で「異常あり」となった人からがんが見付かる割合はおよそ1~5%です。また、がん検診で見つかるがんの多くは治療可能な早期がんです。
がん検診の流れ
- 検診後にがんができることもある
- ごく小さながんでは一度の検査では発見が困難
定期的に検診を受診することで、早期発見が可能に
誤解その3
「がん検診を受けたばかりだから、あと数年は受けなくていい」
今回「異常なし」だったとしても、将来にわたってがんの危険がないというわけではありません。
むしろ、次の検診までの間隔が空けば空くほど、がんのリスクは高まっていきます。がんはいつできるかわからないので、タイムリーに発見するためには定期的に検診を受けることが大切です。
現在日本で推奨されている5つのがん検診のうち、肺がん検診と大腸がん検診は1年に1回、胃がん検診、乳がん検診、子宮がん検診は2年に1回の受診が推奨されています。
※胃がん検診のうちX線検診は1年に1回の実施も可
関連情報
函館市内で受けられるがん検診や費用助成などについての情報は、下記のページをご覧ください。
この記事の内容は、公益財団法人がん研究振興財団発行の冊子「がん検診2022」を参考にしています。