コラム:糖尿病・高血圧対策
1日3食・規則正しく食べることの重要性
食事の時間が長く空くと、次の食事で食べ過ぎてしまうことが多くなります。さらに、欠食後は多くの栄養素を体に取り込もうとするため、太りやすくなります。
右のグラフは、「3食たべる」「朝食抜き」「朝食・昼食抜き」のそれぞれで血糖値がどのように上昇するか示しています。
空腹時の血糖値と食後の血糖値の差が大きくなると血管が傷つきやすく、食事を食べない時間が長いほど、次に摂った食事の後は反動で上がりやすくなる傾向があります。また、夜遅い時間に食べると朝に空腹を感じにく、朝食欠食の原因になるほか、血糖値の増加を引き起こしやすく、結果的に肥満や糖尿病発症リスクを高めると報告されています。
家庭血圧を測ろう
高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧とがあります。
日本人の大部分の高血圧は本態性高血圧です。本態性高血圧は、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。
高血圧があってもほとんど症状は出ませんので、自分の血圧を知るために、血圧を測定してみましょう。白衣高血圧※1 や仮面高血圧※2 のように、実際の状態と異なることもありますので、毎日家庭血圧を測定して、普段の血圧を知ることが大切です。
※1 白衣高血圧:家庭血圧は正常でも、緊張などで健診や医療機関で血圧が高くなること。
※2 仮面高血圧:健診や医療機関での血圧が正常でも、家庭血圧が高いこと。
①医療機関を受診する目安
家庭血圧で,収縮期血圧(上の血圧)が135mmHg 以上 または
拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg 以上
②家庭血圧の正しい測り方
- 上腕血圧計を選びましょう。
- 朝と晩に測定します。
- トイレを済ませ、1~2分椅子に座ってから測定します。
- 1機会原則2回測定し、その平均を取ります。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット,日本高血圧学会「家庭で血圧を測定しましょう」