市民の健康を取り巻く現状と課題

1.平均寿命と健康寿命

平均寿命と健康寿命は、いずれも全国および北海道よりも短い状況です。

2.主要死因の構成比

死因の約半数が生活習慣に関連している疾患であり、生活習慣病対策が重要です。

3.標準化死亡比(SMR)

腎不全、肺炎、悪性新生物が高い状況です。生活習慣で改善が期待できる腎不全と悪性新生物の対策が課題です。

4.一人当たり医療費(北海道との差額)

35歳以上の全年代で北海道より医療費が高額となっているため、若い世代からアプローチを始めることが重要です。

5.糖尿病・高血圧

糖尿病、高血圧、脂質異常症を比較すると、どの疾患も患者一人当たりの医療費は北海道を上回っています。糖尿病は患者一人当たりの医療費が高額で、高血圧は患者数が多い状況であり、糖尿病と高血圧に注目した対策が必要です。

6.介護認定者が抱える傷病

要支援1・2の認定者が抱えている生活習慣に関連した傷病では「筋骨格系疾患(骨粗しょう症等)」や「変形性関節疾患」が多く、これらが介護が必要となっている主な要因と推測されます。

7.特定健診・特定保健指導

特定健診の受診率および特定保健指導の実施率ともに、全国を下回っている状況です。生活習慣病の予防に向けて受診率および実施率の向上が必要です。

8.がん検診の受診率

各種がん検診の受診率は北海道および全国を下回っている状況です。早期発見・早期治療のため、受診率の向上が必要です。

9.肥満とやせ

40~50歳代男性の肥満率が高く、女性では20歳代のやせの割合が高い状況です。また、高齢になると低栄養傾向の割合が増加しています。適正体重を維持するため、適切な食事について、あらゆる世代へのアプローチが重要です。

10.1日の平均歩行時間

全国よりも約10分下回っています。生活活動・運動問わず、歩いている時間が増えるようなアプローチが重要です。

11.飲酒

生活習慣病のリスクを高める飲酒(1日当たりの純アルコール摂取量:男性40g以上、女性20g以上)をしている人は男女ともに全国を上回っています。適正な飲酒頻度と併せて適正な飲酒量についても普及啓発が重要です。

12.喫煙率

男女ともに全国を上回っています。喫煙は肺がんや高血圧の要因となるため、肺がん死亡者数や高血圧患者数が多い本市では特に対策が重要です。