2022年に行われた木幡恵子先生の講演「手軽に塩分を減らすコツ」から、健康づくりに役立つ情報やアイディアを紹介します。
どんなふうに塩分を摂っている?Hakobit「食生活に関するアンケート」結果
このアンケートについて
函館市民の健康課題として、心血管疾患や腎不全の危険因子となる高血圧が多い傾向があります。高血圧の原因の1つに「塩分の摂りすぎ」があることから、今後の健康づくりに関する事業の参考とすることを目的に、「はこだて健幸アプリ~Hakobit~」で塩分摂取状況についてのアンケートを実施しました。
なお、このアンケートは「塩分チェックシート」(製鉄記念八幡病院 土橋卓也先生、管理栄養士 山崎香織先生作成)を参考にしています。
※令和7年6月19日(木)~6月24日(火)に開催する「食育月間パネル展in図書館」では、詳しいアンケート結果を紹介しています。
アンケート実施期間
令和7年5月7日(水)~5月14日(水)
※アンケート回答者にはHakobitポイントを付与
回答者情報 (回答者数2,367人)
性別

年齢

塩分チェックシートの点数に基づく評価
塩分チェックシートについて
チェックシートに答えると、結果によって塩分の摂り方(少ない・平均的・多め・かなり多め)を判定できます。また、何から塩分を摂っていることが多いかを、振り返ることができます。

回答者の平均点数は・・・13点でした
13点の評価:食塩摂取量は平均的と考えられます。
減塩に向けてもう少し頑張りましょう。
しかし、下表のとおりあと1点で「多め」の評価となるため、油断は禁物!

*食塩摂取量が「平均的」でも、気をつけないといけないの?
国が定める1日の食塩摂取量の目標値は、男性:7.5g未満・女性:6.5g未満ですが、日本人の1日の平均食塩摂取量は10.1gです。健康志向の高まりにより、長期間で見ると減少傾向ですが、あともう少し減塩が必要な状況です。
※高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のための食塩相当量の量は、男女とも6.0g/日未満。
アンケート結果より
1.塩分を多くふくむ食べ物では、みそ汁やスープを食べる頻度に注意!
「みそ汁やスープなどの汁物を1日2杯以上食べる」と答えた人は、男性:15.1%・女性:13.3%でした。
実践ポイント
みそ汁やスープは1日1杯まで!

- インスタント品は、1杯あたり塩分2g程のものが多く、適塩よりも濃いめなので、「減塩タイプ」を選ぶのがおすすめです。家で作るときは、ダシを効かせ、具だくさんにすると調味料を減らしてもおいしく、器に入る汁の量が減り、減塩につながります。
2.食べ方では、めん類を食べる頻度や汁を飲むかどうか、調味料をかけるかどうかがポイント!食べすぎにも注意!
めん類を食べる頻度について「ほぼ毎日」と答えた人は、男性:10.9%・女性:4.5%、「週に2~3回」と答えた人は、男性:42.7%・女性:30.8%でした。さらに、めん類の汁を飲むかどうかについて「すべて飲む」と答えた人は、男性20.8%・女性7.8%でした。
しょうゆやソースなど、調味料を食卓で料理にかける頻度について「よくかける(ほぼ毎食)」と答えた人は、男性:17.9%・女性:6.3%でした。
「食事の量が人より多め」と答えた人は、男性:22.3%・女性:17.3%でした。
実践ポイント
めん類の汁は残す
めん類には1杯あたり5~6gほどの塩分が含まれています。汁を全部飲むと、1日の目標量に近い塩分が口に入ってしまいますが、汁を2/3残すと、2~3gの減塩になります。

調味料は「かける」ではなく「つける」
調味料は、味つけを確かめてから使いましょう。「かける」ではなく「つける」ほうが、口に入る塩分が少なくなります。

食べすぎず、腹八分を心がける
せっかく減塩した料理でも、食べる量が多くなると、口に入る塩分も多くなります。

男性の方が塩分を多くとる傾向がありましたが、
男女とも油断は禁物。
減塩を心がけましょう!
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