「暑い時期に歩くなんて…」という方向けに、夏だからこそのウォーキングのメリットや、注意点をご紹介します。
熱中症にならないために!基礎知識と応急処置
北海道でも熱中症は要注意
皆さんの想像以上に熱中症は身近です。国内でも冷涼な気候で知られる北海道ですが、夏場の湿度が高い日や、気温が急激に上がって体が暑さに慣れていない時期などに、熱中症にかかることは珍しくありません。夏を健康に過ごすために、熱中症に対する知識を身につけておきましょう。
熱中症とは?
高温多湿な環境に長くいることで様々な症状を引き起こす病気です。徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることが主な原因。屋外で活動しているときだけでなく、屋内で何もしていないときでも発症し、場合によっては死に至ることもあります。
■主な症状
めまい / 立ちくらみ / 生あくび / 大量の発汗 / 筋肉痛 / 筋肉のこむら返り など
↓ 病状が進むと…
頭痛 / 嘔吐 / 倦怠感 / 判断力低下 / 集中力低下 / 虚脱感 など
熱中症予防に大切なこと
涼しい格好をするのはもちろん、こまめな水分補給の徹底、うちわで身体をあおぐなど、体の熱を溜めないことが大切です。体を冷やすために水浴びをしたり、濡れたタオルを肌に当てるだけでも効果的です。
短時間の外出でも日傘や帽子を忘れずに着用しましょう。また天気の良い日は日陰で小まめに休憩を取るなど、無理をしないことが大切です。
特に気をつけなくてはいけないのが車内。短時間で気温が上昇しやすいので、わずかな時間でも小さな子どものみを車内に残すのは大変危険です。
北海道は本州よりも冷房の文化が根付いておらず、室温は上昇しがちです。冷房がある場合はつける、ない場合は扇風機をつけるなど対策を徹底しましょう。遮光カーテンやすだれで日差しを遮る、打ち水をするなど室温を上げない工夫も必要です。
熱中症が疑われる人がいたら
ご家族や周りの方で熱中症のような症状が出ている場合、適切な応急処置が必要です。
まずは日陰や冷房が効いた場所などに避難させましょう。一人では難しい場合、躊躇をせずに周りの人に助けを求めることも大切です。
衣服を緩めてから冷たいもので体を冷やしましょう。首の周りや脇の下、足の付け根など、血管を冷やすことで効率よく体を冷やすことができます。
人間は汗をかくことで水分と共に塩分も放出します。スポーツドリンクのほか、水に食塩とブドウ糖を溶かした「経口補水液」を補給すると効果的です。
症状が重い場合は救急車を呼びましょう
自力で水が飲めない、応答がおかしいなど、体調が戻らない場合は躊躇わずに救急車を呼ぶことも大切です。熱中症は放置をすれば死に至ることもある「緊急事態」であることを、予め認識しておきましょう。